― 色調補正 ―トーンカーブ
トーンカーブとは
「トーンカーブ」は、プロが最も使用する画像補正機能の一つで、画像全体の色調やカラーを調整することが出来ます。補正前のデータ値(入力レベル)と補正後のデータ値(出力レベル)の変化を線で表したもので、その線を調整することで画像の色調を細かく補正します。グラフの縦軸は補正後の画像の照度、横軸は補正前の画像の照度が表され、変化のない状態では右上がりの斜め45度の直線となります。直線より上部に行くほど明るくなり、下部は暗くなります。
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制御点の設定
トーンカーブの線上をクリックすると、制御点が表示されて、この点を上下させることで画像の明るさやコントラストなどを調整します。制御点は最大14個までポイントすることができ、画像内の領域をクリックして追加することもできます。
画像を明るくする
トーンカーブの真ん中あたりを持ち上げると、出力値が上がり画像が明るくなります。
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画像を暗くする
トーンカーブの真ん中あたりを下方向へ移動すると、出力値が下がり画像が暗くなります。
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画像にメリハリをつける
S字型のトーンカーブにすると、明るい部分はさらに明るく、暗い部分はより暗くなります。適度にコントラストを上げることによって、メリハリのある画像になります。トーンカーブの傾きが急な部分ほど、コントラストが上がります。また、逆S字型のトーンカーブはコントラストが下がります。
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画像の明暗を反転させる
トーンカーブを逆向きにすると、画像の色が反転します。
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RGB各チャンネルごとの設定
Rチャンネルはレッドを強めると赤が強くなり、弱めるとシアンが強くなります。
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Gチャンネルはグリーンを強めると緑が強くなり、弱めるとマゼンタが強くなります。
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Bチャンネルはブルーを強めると青が強くなり、弱めると黄色が強くなります。
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ポイント:
これらは、補色の関係の原理に基づいています。補色とは、加法混色であるRGBと減法混色であるCMYが、一方を強くすると一方が弱くなる色の関係をいいます。