― レタッチ ―モアレの回避

モアレとは

モアレ(パターンモアレ、干渉縞、モアレ縞とも言う)とは、規則正しい模様を重ね合わせたとき、画素が相互に干渉することによりできる周期的な縞状のパターンを言います。デジタルカメラのCCDの画素は規則正しく並んでいるため、幾何学的に細かなパターンのある被写体を撮影すると、被写体のパターンとCCDのパターンとが干渉しあってモアレが発生することがあります。

モアレを回避するには

モアレは画像処理時のレタッチでは消す事が難しいものです。うまく消せたとしても、画像処理時の手間と時間は膨大なものになります。そのため、撮影の段階からモアレを回避する処置を適切に行う事が重要となります。

一般的に、撮影時に被写体までの距離を変えたり、レンズを変えたり絞る事でモアレが発生しなくなる事が多いといわれています。具体的には下記のような処置が考えられます。

  • 極力被写体から細かい幾何学模様のものを取り除く。千鳥格子やチェック柄のシャツを避ける。
  • 同じ被写体を撮影する際でも、設定や被写体までの距離、レンズ等を変更した上で多めに撮影する。